AIサーマルカメラ

AI thermal camera system

01Purpose

独自仕様のAIサーマルカメラ
同時に30人の計測が可能で測定誤差は±0.2度

新型コロナウィルス感染対策の一環として、全社員の体温計測と記録を行ってきたが、全社員及び弊社にご用がある取引先様・協力会社様・取引業者様の方々向けにAIサーマルカメラを導入。一般に販売されている体温測定システムの欠点を出来るだけ排除するよう設計&導入を行った。
設定基準体温(現在は37.5℃)超過の疑いがある方を検出し、万が一超過検出の際は非接触体温計もしくは通常の体温計で再計測していただく仕組みである。

02Feature

特 徴

通常よく見かける体温測定には、大きく分けて接触型(従来の体温計)と非接触型(額や手首など体表温度の測定)に分けられ、どちらも被検温者もしくは検温者が何らかのアクションを起こして測定するものが一般的だが、今回導入を決めたAIサーマルカメラは、被検温者と検温者共に一切のアクションが不要となり、指定エリアを通過するだけで自動的に体温測定を行うものである。
体表温度に加えマスク装着の有無も測定可能で、異常検知時には画面表示と音でお知らせする。また、測定データ(測定写真&体表温度)の記録に加え、映像をレコーダーに自動録画することにより、過去の映像を確認することもできるようにした。

03Introduction

導 入

弊社石狩センター内の出入り口周辺4箇所に4台のAIサーマルカメラを導入。
費用面では、専門業者に依頼するとAIサーマルカメラ一台につき80~100万円の費用がかかるところ、製造元である中国のメーカーから直接輸入することにより、費用を数分の一に圧縮することが可能となった。管理ソフトウェアに関しては、日本語化が不十分であったため、制御システムを解析し、日本語化に成功。ネットワーク設計やソフトウェアの日本語化&設定のカスタマイズは情報システム部で担当している。防犯カメラ用レコーダーへの映像記録も試行錯誤の上、RTSP接続にて約1ヶ月分の記録を可能とした。

当社AIサーマルカメラが物流ニッポンで紹介されました。

04Overview

各機器及びシステムの特徴

01.AIサーマルカメラ(AⅠ Thermal camera)

可視光領域と赤外線領域を同時に撮影& 計測を行い、体表温度を測定する。
撮影& 計測した画像・日時・計測データの記録を行い、基準値を超える体表温度の場合は警告音やランプで管理者へ伝える。 警告が発生した際は非接触体温計もしくは通常の体温計で再計測を行うこととする。
スポット的にPC上で映像を録画することが可能であるが、連続した録画にはハードディスクレコーダーを用いる方が望ましい。
※このカメラは、医療機器ではないため診断等の医療行為には使用できない。

02.黒体炉(Black Body Calibrator)

常に設定した温度を保つ機器で、サーマルカメラと組み合わせることにより正確な体表温度の計測を行うことができる。
カメラとの距離や高さ、人体との位置などカメラ本体とPCソフトウェア上の初期設定にノウハウが必要。
サーマルカメラ単体 (黒体炉を使用しない場合) での温度誤差は±0.5℃だが、環境や設定にもよるが黒体炉使用により±0.2℃まで精度を上げられる可能性あり。