EMSシステム

EMS system

01Purpose

電力の見える化と使用電力量削減

電力の見える化と使用電力量削減に向け、EMS制御システムを導入。デマンド制御(電力ピーク値抑制)とサイクリック制御(使用電力量削減)を同時にコントロールし、更に物流センター各エリアごと電力消費状況の把握を行えるシステムを構築。

02Feature

特徴

以前の電力ピーク値抑制対策は、ピークを越えそうになると倉庫責任者へ警告メールが送信され、そのメールに従い責任者が手動で各冷凍冷蔵設備の電源を一旦OFFにし、一定時間後に又ONにするという運用を行っていた。タイミングによって操作が間に合わなかったり、OFFにしたままONに戻すのを忘れて温度警告が出たりと手動操作の限界を感じていた。
しかし、今回のEMS制御システムは全自動制御のため、責任者への負担が減り、人的ミスをなくすことができた。冷凍冷蔵倉庫は夏期電力需要が大きくなり、猛暑日と繁忙日が重なるとデマンド制御のみではピークを抑えきれないこともあるため、2020年より電力需要ピークを自家発電機でカバーする仕組みも含めて総合的に運用している。

03Introduction

導 入

弊社石狩センター内にEMS制御システムecomame(北海道電気相互製)を導入。
導入することによるメリットは以下の通り。
1.電力の見える化(各エリアごとの電力使用量の把握)
2.デマンド制御(電力ピーク値抑制)
3.サイクリック制御(使用電力量削減)
4.センター内各エリアの温度上昇アラーム設置(車輌バースシャッターの開閉確認)
リアルタイム確認や過去データ検索は各自のPC及び携帯端末でアクセス可能。

04Generator

BCP対策の一環として導入した自家発電機

弊社は四温度帯(冷凍・冷蔵・定温・常温)対応の物流センター運営を行っており、2018年9月に発生した「北海道胆振東部地震」大規模停電を教訓とし、BCP対策の一環として自家発電機を導入した。動力用400kWと電灯用30kWの二機で万が一に備えており、停電時のバックアップに加えて夏場のピークカットにも使用することによって、設備の有効活用を図っている。

01.停電対策

何らかの要因で電力会社からの電力供給が停止した場合、発電機からの電力供給を行うことにより物流センター庫内温度を適正に保ち、お預かりしている商品の品質を保つこと、そして物流センター業務停止を最小限に抑えることを目的として導入を決定した。しかし、センター庫内自動扉を閉め切った状態での温度維持は可能であるが、発電容量的に平時と全く同じセンター機能を稼働させることは難しいため、各庫内自動扉や車輌バースの開け閉めをどのくらい許容するかなど、有事の際はセンター機能の取捨選択が必要となる。

02.ピークカット対策

従来からEMSシステムにてピークカット制御&フォークリフト充電制御を行い大きな効果を発揮しているが、夏場に猛暑日が続くと制御が間に合わず、主にフォークリフト充電で支障が出る現象が発生したため、発電機からの電力供給を行うことによりその支障を最小限に抑えるよう運用を行っている。具体的にはEMSシステムで5分ごとに予測した次回30分の使用見込みから、責任者及び担当者のスマートフォン宛に一斉送信される警告メールを確認し、物流センターの稼働状況や外気温等の状況から発電機を運転するかどうかの判断を行う。
電力会社から供給される電力と自家発電した電力を比較すると、自家発電した電力の方がコスト高となるのは明白であり、ピークカット対策で発電機を活用しすぎると費用の増大は避けられないので、外気の流入・内気の流出を防ぐことや各庫内設備の点検&調整など、常日頃からの省エネ対策が重要となる。

当社EMSシステムが物流ニッポンで紹介されました。
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