防犯監視カメラシステム

Security surveillance camera system

01Purpose

センター内の状況をリアルタイムで把握

弊社では物流センターを運営していく上で、防犯上の観点に加えセンター内の状況をリアルタイムで監視できることが必要とされる。
今までリアルタイム映像と過去映像の両方を取り出せる防犯監視カメラシステムを運用してきたが、使用していた日本製レコーダー&カメラで運用上の問題点が多数あり、今後に向けて改善を行うため、様々な選択肢から中国製レコーダー&カメラへの移行を決めた。

導入:2008年3月カメラ台数:41台

02Feature

特 徴

弊社の特徴として、センター管理者や配車管理者が各々のPCでリアルタイム把握をした上で状況確認や各種指示を即座に行うことが求められる。また、過去映像から各種商品事故がどのように起こったのか?今後どのように改善していくのか映像から学ぶことができる仕組みも必要となる。
本番移行の数ヶ月前から中国製レコーダー&カメラを試験導入し、設置と運用を行ってきたが、デメリットよりメリットの方が格段に大きいことが判明したため、本番運用へ向けて機種選択や設計を始めた。恵まれたことに弊社には中国語が堪能な社員がおり、中国メーカーとの英文での折衝に限界を感じた場合は、その社員に直接中国語で折衝を依頼することによりスムーズに情報交換を行うことができた。


03Introduction

導 入

今回の要求は、次の通りである

  • 高画質化(VGA,HD720相当→WQHD相当)及び高レスポンス化
  • 全カメラをクライアントPCから画角調整を行えるPTZカメラとする
  • 一部冷凍保管エリア(-25℃前後)で閲覧可能なカメラを導入
  • 映像記録期間の延長(約3週間→約2ヶ月)
  • ブラウザ(IE)での閲覧→映像表示ソフトウェアでの閲覧
  • クライアントPCにて全画面表示が可能であること
  • カメラ増設や高画質での映像保存に備え、HDD増設可能モデルを選択
  • PoE方式にてLANケーブルのみで電源供給(ACアダプタや電源工事が不要)
  • 可能な限り低コストでの導入

中国製NVRはメーカーごと管理ソフトや表示ソフトに特徴があり、習熟のためと故障時のバックアップのため複数台を導入し運用している。価格的には日本製の10分の1ほどで導入でき、録画用HDDも汎用品が使用出来るため入手が容易であると同時にコスト削減も可能。カメラ本体も屋外対応高画質PTZカメラが日本製の10分の1以下で選べるなど選択肢が広い。
中国製のデメリットは、安価であることと引き替えに保証や故障修理面での不安が挙げられるが、故障の際は修理を考えず用意してある予備品と交換を行う。故障で安全性が損なわれる訳ではないため割り切って使用している。
日本製NVRと違い日本語化がなされていなかったりor完全ではなかったりとデメリットはあるが、ソフトウェアの組み合わせや運用上でカバーできる範囲である。
コスト面では、ネットワーク機器や配線を除き、機器を全て入れ替えする試算で、
日本メーカー製で約800万円(NVR 1台)
中国メーカー製で約180万円(NVR 3台)
となり、約4分の1で済むこととなったが、設置や設定の自由度まで考えると更に差が開く結果となりそうだ。
ただ、レコーダーやカメラについての知識に加え、ネットワーク関連の知識が無いと表示することすらできない上、映像を適正に保存したりリアルタイム映像を正しく表示するための知識も必要となり、導入へのハードルは少々高めである。

クライアントPCでの表示

04Overview

各機器及びシステムの特徴

01.128ch及び64chのNVR

中国製128ch及び64chのNVR(ネットワークビデオレコーダー)3台と高画質PTZ(パンチルトズーム)カメラ50台を製造メーカーから直接輸入し構築。標準でPTZ・防水・電熱式ヒーター装備モデルを選択し、光学20倍ズームと光学3倍ズームのカメラを使い分けている。

02.光学20倍ズームPTZカメラ

03.光学3倍ズームPTZカメラ

クライアントPCソフトウェア

カメラ41台の映像を3台のNVRへ重複して記録しており、機器トラブルに備えている。
クライアントPCソフトウェア4種類の操作性にはそれぞれ違いがあるのだが、バックアップ用としては有効であると捉えている。また、以前は表示するクライアントPCごとにライセンスが必要であったが、4種類の内3種類は、ライセンスフリーのため使いやすい。

01.SMART PSS

02.NVMS-1000

03.DSS Express

04.VMS